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2025年最新|タイ人観光客の訪日動向とインバウンド対策【ソンクラーンで日本が人気No.1】

2025年ソンクラーン期間のタイ人海外旅行動向

ソンクラーン(4月13日から15日)はタイで最も長い連休の一つであり、多くのタイ人が国内外へ旅行に出かけます。2025年のソンクラーン期間におけるタイ人海外旅行者数は約30万人と推計され、前年と比べて7〜15%減少したと報じられています(ฐานเศรษฐกิจ)。ソンクラーン休暇は4月13日〜15日が基本ですが、多くの企業では12日から16日までの5日間前後を連休としています。経済の停滞や地政学的リスクが旅行需要に影響を与えたとされていますが、それでも日本はタイ人旅行者にとって依然として最も人気のある渡航先となりました。

タイ人の海外旅行者数と前年との比較

タイサービス観光協会(TTAA)の発表によると、2025年のソンクラーン期間中のタイ人海外旅行者数は前年よりも減少しました。経済状況の不透明さや地震の影響による出費増加などが旅行意欲を抑える要因となったといわれています。ただし、この減少幅は一時的なものであり、タイ人の海外旅行需要は依然として高い水準にあります。円安や航空券のプロモーションが後押しとなることで日本や中国への渡航は堅調に推移しています。
過去記事「タイ人観光客の特徴とインバウンド戦略の基本」でも紹介した通り、タイ人旅行者は家族や友人とのグループ旅行を好み、円安など価格面での優位性が意思決定に大きく影響します。

日本がタイ人旅行者に人気No.1になった理由

2025年のソンクラーンでも、日本はタイ人にとって圧倒的に人気の渡航先でした。円安の影響で日本国内での買い物や宿泊が割安に感じられることが要因です。Agodaの宿泊検索データでは、東京が1位、大阪が3位と上位を占めています。また、2024年の訪日タイ人旅行者数は前年比15%増の約114万人であり、この増加傾向は2025年も継続しているとみられます。筆者の経験からもタイでは日本製品やサービスへの信頼が非常に高く、「安全」「高品質」「SNS映えする旅行体験」が旅行の大きな動機となっています。ショッピングやグルメ体験は訪日旅行の魅力として重要です。

他の人気渡航先(中国・韓国・ベトナムなど)

中国はビザフリー政策の影響で急速に人気が高まり、航空会社による割引プロモーションも後押ししています。韓国やベトナムも引き続き人気があり、近距離で費用を抑えられる点が魅力です。ただし、日本は依然として「買い物・食事・テーマパーク・自然観光」のバランスが取れており、他国よりも満足度が高いと評価されています。

競合国の動向については、過去記事「タイ人観光客のインバウンド競合国比較」でも詳しく解説しています。

ソンクラーン期間における日本の人気は偶発的なものではなく、円安や旅行体験の魅力、SNSでの情報発信効果など複数の要因が組み合わさった結果といえます。

タイ人観光客の訪日旅行データ【JNTO統計】

日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2024年のタイ人訪日旅行者数は約114万8,900人で、前年比15%の増加となりました。訪日旅行者数ランキングでは6位となり、韓国、中国、台湾、アメリカ、香港に次ぐ規模です。筆者が18年間タイでビジネスをしてきた経験からも、日本は「安全・清潔・高品質」のイメージが強く、家族旅行や友人同士のグループ旅行で選ばれる傾向が見られます。円安や格安航空会社(LCC)の直行便増加も相まって、訪日旅行のハードルは以前より下がっています。タイ人観光客の特徴については、過去記事「あわせて読みたい:タイ人観光客の特徴とインバウンド戦略の基本」でも詳しく解説しています。

2024年の訪日旅行者数と前年比増加率

JNTOのデータによると2024年は前年比15%増という高い伸び率を示しました。この背景にはLCCの運航再開や新規路線の就航、旅行パッケージの価格競争、そして円安による購買力の向上があります。タイ人旅行者は価格に敏感な一方で、旅行の満足度や体験価値には惜しまずお金を使う傾向があるため、為替の影響は大きいといえます。現地での取引経験からも日本の宿泊や交通、ショッピングの信頼性は高く評価され、旅行先としての安心感が選ばれる要因になっています。

Agoda検索ランキングに見る人気都市(東京・大阪など)

Agodaの宿泊検索データでは、2025年ソンクラーン期間の人気都市ランキングで東京が1位、大阪が3位にランクインしました。東京は観光スポットやショッピング施設、飲食の多様さが支持され、大阪はユニバーサル・スタジオ・ジャパンや食文化が人気です。SNS映えする観光体験が旅行の動機づけになる傾向が強く、インフルエンサーやKOLの発信力が都市選びに影響を与えています。こうした背景からOTA依存だけでなく、現地目線での情報発信が重要であることがわかります。集客施策については、過去記事「あわせて読みたい:タイ人観光客のインバウンド集客戦略」も参考にしてください。

パッケージツアーの価格帯と円安効果

ソンクラーン期間中の日本旅行パッケージツアーは平均で3万バーツ(約12万円)前後とされています。円安によって、同じ予算でより多くの体験や買い物が可能になり、訪日旅行の魅力がさらに高まっています。タイの旅行会社では、日本向けツアー商品を積極的に販売しており、航空会社もプロモーション運賃を展開中です。現地の販売現場を知る筆者の視点からも、こうした価格戦略は訪日需要の喚起に大きく寄与しており、今後も旅行者数の増加が見込まれます。旅行業界や自治体が現地パートナーと連携し、SNSやKOLを活用した情報発信を行うことで、さらに集客効果を高められるでしょう。

タイ人旅行者の日本での消費傾向

タイ人観光客は日本旅行中の消費意欲が高いことで知られています。ショッピングや飲食への支出が目立ち、円安の影響もあって近年はさらに購買力が高まっています。タイの大手金融会社「กรุงศรีคอนซูมเมอร์」の調査によると、2024年には12万件以上のクレジットカードが日本で利用され、前年比18%増となりました。筆者もタイ企業との取引経験から、タイ人旅行者は「安心して使える品質の高い商品」への支出を惜しまない傾向があると感じています。

クレジットカード利用額と平均消費額

調査によるとタイ人旅行者が日本でクレジットカードを利用する際の平均額は1回あたり約4,000バーツ(約16,000円)で、年間平均利用額は約29,000バーツ(約12万円)に達します。これは訪日旅行先として日本が「買い物や体験に価値がある」と評価されていることの表れです。円安により日本国内での購買力が高まっていることも、消費額増加の大きな要因です。タイ人観光客の購買傾向については、過去記事「あわせて読みたい:タイ人観光客のインバウンド集客戦略」でも詳しく解説しています。

買い物・飲食・宿泊での支出割合

タイ人観光客が日本で消費する主なカテゴリーは、百貨店やブランドショップなどの小売店が最も多く、次いで飲食、宿泊施設となっています。特に百貨店での支出割合は約30%と高く、旅行中のショッピングは欠かせない体験になっています。また、日本ならではの食品や飲料、地域特産品も人気で、お土産需要も大きな市場です。筆者の経験からも、タイでは日本の食品・化粧品・生活雑貨の評価が高く、旅行中にまとめ買いをするケースが多いです。

特に人気のショッピングカテゴリ(百貨店・免税店・ブランド品)

日本でのタイ人旅行者の支出先として特に人気なのは、百貨店、免税店、ブランド品を扱う店舗です。円安によって高級ブランド品が割安感を持って購入できるため、バッグや時計、化粧品といった商品の売れ行きが好調です。さらに、ドラッグストアやアウトレットモールでの買い物も根強い人気があります。これらの施設はタイ語の案内や免税手続きの簡略化が進んでおり、旅行者にとって安心して買い物できる環境が整っています。今後は現地SNSやKOLを活用したプロモーションが購買行動にさらに影響を与えると考えられます。

日本のインバウンド対策へのヒント

タイ人観光客が日本を訪れる背景には、円安や日本の安全性、質の高いサービスへの信頼があります。しかし、競合国である中国や韓国もビザ緩和やプロモーションを積極的に進めており、日本が今後も選ばれ続けるためには、現地に合わせた施策が必要です。筆者はタイで長年営業を担当してきた経験から、現地の消費者心理に沿った情報発信と購買体験の提供が重要だと考えています。

円安を活かしたプロモーション施策

円安はタイ人旅行者にとって日本を「コストパフォーマンスの良い旅行先」と感じさせる大きな要因です。旅行会社や自治体は、航空券や宿泊費と合わせたお得なパッケージ商品の訴求や現地SNS広告でのプロモーションを強化することで効果を高められます。価格訴求だけでなく「今ならお得にブランド品が買える」「人気テーマパークを満喫できる」といった体験価値を前面に出すことが効果的です。

タイ語対応・SNS活用の重要性

タイ人旅行者は旅行前にSNSや口コミサイトで情報収集を行う傾向が強く、FacebookやInstagram、TikTokが特に活発に利用されています。現地目線のタイ語で情報発信を行い、店舗や施設のSNSアカウントを運用することで旅行計画段階での認知度向上につながります。過去記事でも紹介した通り、タイ語対応のWebサイトやSNS投稿は、集客の成否を左右する重要な要素です。

タイ市場向けKOL・インフルエンサーマーケティング事例

タイではKOL(キーオピニオンリーダー)やインフルエンサーの影響力が非常に大きく、旅行先の選択や現地での消費行動にも直結します。筆者が以前担当したインバウンド事業でもタイ人インフルエンサーを活用したSNSキャンペーンにより、宿泊予約や体験型コンテンツの集客が大きく向上しました。現地の文化や流行に精通したKOLと連携し、日本の魅力をタイ語で発信することで、OTAに頼らない自社集客ルートの構築が可能になります。

まとめ|今後の訪日市場で企業が取るべき行動

2025年のソンクラーン期間、日本はタイ人旅行者に最も選ばれた海外旅行先となりました。円安や日本ブランドへの信頼、買い物・食事・観光体験の多様さが、その背景にあります。一方で、中国や韓国はビザ緩和や積極的なプロモーションで競争力を高めています。

日本の企業や自治体がタイ市場で優位性を保つには、現地目線の情報発信とタイ語対応、そしてKOLやSNSを活用した施策が不可欠です。また、タイ人観光客の購買行動や嗜好を理解し、訪日前から「選ばれる存在」になることが重要です。

当社では、タイ語でのSNS運用や現地KOLとの連携、企業向けの販路開拓サポートなど、タイ市場に特化した支援を行っています。

自社集客ルートを作りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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長谷川舞美|タイ貿易×海外販路×インバウンド戦略支援

タイ在住18年・大手総合商社出身。中小企業のタイ進出と訪日インバウンド支援を行うマーケター。

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