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Shopeeタイ輸出で失敗しないための完全ガイド|関税・FDA・商品選定の注意点と戦略

Shopeeを使ってタイ市場へ輸出を始める日本企業が増えていますが「関税」と「規制」を正しく理解しなくてはいけません。課税ライン1,500バーツを超える商品の関税負担や食品・化粧品・サプリに必要なFDA登録は、多くの出品者が見落としがちなポイントです。現地では日本で購入したタイ人による転売も多く、価格競争は想像以上に激しいのが現実です。本記事では、Shopeeタイ輸出で失敗しないために押さえておくべき関税・規制の知識から、利益を残す商品選定と販売戦略まで、実務経験に基づいて徹底解説します。

Shopeeでタイ輸出を始める前に知っておくべきこと

Shopee越境ECの仕組みとタイ市場の現状

Shopeeは東南アジア最大級のECプラットフォームの一つで、日本からタイへも越境ECとして出品が可能です。日本国内から商品を発送し、Shopeeが提携する物流サービスを通じてタイの購入者へ届ける仕組みになっています。現地に在庫を持たずに販売できる点は魅力ですが、通関時にはタイの税関ルールや規制が適用されるため、関税・消費税(VAT)・FDA規制などの理解が必須です。 タイ市場は購買意欲が高く、日本製品は「高品質・安心・信頼」のイメージから人気があります。しかし現地では日本で購入したタイ人による転売も多く、同じ商品でも価格競争が激しいため、販売戦略の事前設計が重要です。

他国ECとの違いと特徴

Shopeeのタイ市場は、シンガポールやマレーシアと比べて規制が多いのが特徴です。食品・化粧品・サプリなどはタイ国内でのFDA登録が必須で未登録商品は出品できません。また、課税ラインは1,500バーツ(約6,000円前後)に設定されており、この金額を超えると関税・VATが発生します。Shopeeの越境ECではこの税金を販売者が負担する仕組みになっており利益率に直接影響します。

Shopeeの関税ルールと販売者負担

課税ライン1,500バーツの意味と計算例

タイ向けShopee輸出で重要なルールのひとつが「課税ライン1,500バーツ」です。これは輸入商品価格(商品代金+送料)の合計が1,500バーツ以下であれば関税とVATが免除される基準額です。この枠を超えると関税(税率は商品カテゴリによって異なる)と7%のVATが課されます。たとえば2,000バーツの商品を販売した場合、仮に関税率10%なら関税200バーツ、VATは商品価格と関税を合わせた2,200バーツの7%=154バーツが課税され、合計354バーツの税負担が発生します。この金額はShopeeの越境ECでは販売者が負担する仕組みになっており、利益計算に大きな影響を及ぼします。 

関税・VATを販売者が負担する仕組み

Shopeeの越境ECモデルでは、購入者に届く価格は「税金込み」で表示されます。そのため、課税ラインを超えた場合の関税とVATは、販売者の売上から自動的に差し引かれる形で負担されます。これは購入者の購買体験をシンプルにする一方で、販売者にとっては予想外のコスト増になることがあります。特に高単価商品や重量のある商品は輸送費込みで1,500バーツを超えやすく、税負担が増加します。そのため、出品前に「商品価格+送料」の合計が免税枠内に収まるかどうかをシミュレーションすることが不可欠です。

高額商品の利益率への影響と注意点

高額商品の場合、関税とVATの負担割合が大きくなるため、利益率が急激に低下します。仕入れ値1,200バーツの商品を2,000バーツで販売した場合、関税・VATで約354バーツが引かれ、粗利は446バーツ程度まで減少します。さらにShopee手数料や配送コストを考慮すると、ほとんど利益が残らないケースもあります。こうしたリスクを避けるためには、以下のような工夫が有効です。

  • 価格設定を1,500バーツ未満に抑える
  • 軽量で送料が低い商品を選定する
  • 高額商品の場合はセット販売や限定仕様で付加価値を高める
  • 現地調達品との価格差を考慮したうえで出品可否を判断する

このように、Shopeeの関税ルールを理解し、価格戦略を事前に練ることで、無駄な税負担を回避しつつ利益を確保することが可能になります。

FDA規制のある商品カテゴリと登録方法

食品・化粧品・サプリの登録義務

タイ国内で販売される食品、化粧品、サプリメントの多くは、タイ食品医薬品局(FDA)への登録が法律で義務付けられています。Shopeeの越境ECであっても、この規制は適用され、未登録品は出品できません。つまりタイ国内でだれか登録していないと販売できません。違反すると出品停止や罰金のリスクがあるため、事前準備が欠かせません。 登録が必要な商品カテゴリや手続きの流れについては、以下の記事で詳しく解説しています。

FDA番号の調べ方(タイ語サイトの利用)

タイFDAの登録確認は、公式ウェブサイトを通じて行います。ただし、サイトは基本的にタイ語表記で、英語の切り替えが一部しかありません。登録の有無を調べるには、商品カテゴリごとに検索ページが分かれており、商品名または登録番号(เลขที่จดแจ้ง)で検索します。 検索の際のポイントは以下の通りです。 

Thai Food and Drug Administration(สำนักงานคณะกรรมการอาหารและยา)公式サイト

商品カテゴリごとの登録確認ページは、上部メニューの “ระบบสืบค้น”(検索システム)からアクセスできます。
化粧品、食品、サプリメントなどカテゴリごとに検索ページが分かれており、登録番号(เลขที่จดแจ้ง)や商品名(タイ語)で調べられます。

– タイ語の商品名を正確に入力する

– ローマ字表記ではヒットしない場合が多い

– 成分や製造者名から検索する方法もある

– 化粧品の場合、パッケージに「เลขที่ใบรับแจ้ง」と記載された番号を確認

現地の言語や制度に不慣れな場合、この検索作業自体が大きなハードルになります。そのため、タイ語ができるスタッフや現地パートナーに依頼することが推奨されます。

登録にかかる費用・期間・書類

FDA登録には、商品カテゴリごとに異なる書類や検査が必要です。登録費用は数千〜数万バーツかかる場合があり、期間も1〜6か月と幅があります。コストや時間の負担を考えると、越境ECで販売する商品はFDA登録の有無を事前に確認してから出品することが重要です。登録の具体的な費用目安やスケジュール例は、以下の記事で紹介しています。

越境ECに向く商品・向かない商品の選び方

関税がかからない価格帯の商品例

タイでは1,500バーツ(約6,000円)以下の商品が免税枠となり、この範囲内の商品は関税やVATが発生しません。Shopeeで越境ECを行う場合、この価格帯の商品を狙うことでコスト負担を減らし、利益を確保しやすくなります。アクセサリー、文房具、ファッション小物、日用雑貨、軽量な家庭用品などが該当します。これらは比較的単価が低く、購入者の衝動買いを促しやすいというメリットがあります。

軽量・高回転率商品のメリット

越境ECでは、商品の重さとサイズが送料や配送スピードに大きく影響します。軽量でコンパクトな商品は送料が抑えられ、配送トラブルも少なく済みます。また、日常的に消費される消耗品や季節問わず需要がある商品は、高回転率で在庫リスクを軽減できます。スマホアクセサリー、コスメのミニサイズ、手芸用品などは、低価格かつ軽量で売れやすいジャンルです。 

現地調達商品との価格比較

越境ECで販売する商品の価格は、タイ国内で同等品がどれくらいの価格で販売されているかを必ず調査する必要があります。コスメや食品はタイ人が日本でまとめ買いして持ち帰り、国内で安く販売しているケースが多いため、日本からの直送では価格競争に勝てない場合がほとんどです。 競争力を高めるためには、現地では入手しにくい商品や日本製ならではの高品質・限定感を打ち出すことが効果的です。また、価格だけでなくパッケージや付加サービスで差別化を図ることも重要です。

利益を守るための戦略

価格設定と送料込み戦略

Shopeeでタイ向けに販売する際は、関税やVAT、送料を含めた「総支払額」を意識した価格設定が重要です。1,500バーツを超える商品は課税対象となるため、販売者負担となる場合はその分を価格に反映しなければなりません。価格設定の際には、原価・送料・関税・プラットフォーム手数料をすべて計算に入れ、利益率を確保できるラインを見極める必要があります。また、タイの消費者は「送料無料」表示に強く反応する傾向があるため、送料を商品価格に組み込むことで購入意欲を高めることができます。

梱包と発送方法の工夫

越境ECでは梱包のサイズと重量が送料や配送スピードに直結します。できるだけ小型・軽量にまとめることで、送料の削減や配送トラブルの軽減につながります。化粧品や雑貨などは外箱を省き、緩衝材を工夫することでコンパクト化が可能です。発送方法も重要で、スピード重視ならエクスプレス配送、コスト重視なら経済便を選ぶなど、商品やターゲット層に合わせた最適化が求められます。さらに、追跡可能な配送方法を選ぶことで、購入者の安心感を高め、クレームや返品リスクを減らせます。

現地マーケティングとKOL活用

タイ市場では現地SNSを活用したマーケティングが売上に直結します。特にFacebook、Instagram、TikTokは購買意欲喚起の場として非常に効果的です。現地消費者は口コミやレビューを重視するため、KOL(キーオピニオンリーダー)やマイクロインフルエンサーとのコラボレーションは高い訴求力を持ちます。商品の使用感や特徴をタイ語で発信してもらうことで、信頼性と認知度を同時に高められます。また、Shopee内のプロモーション機能(フラッシュセール、バウチャー、広告枠)を活用し、オンラインとSNSでの露出を連動させることで、購入までの導線を最短化できます。

まとめ|事前準備と戦略でShopee輸出を成功させる

Shopeeを活用したタイ向け輸出は、魅力的な市場である一方、関税や免税枠、FDA規制などのハードルを理解して取り組むことが不可欠です。1,500バーツの課税ラインやFDA登録が必要な商品カテゴリは、利益率や販売戦略に直結するため、事前のリサーチと計画が重要です。価格設定や梱包・発送方法、現地SNSを活用したプロモーションなど、細部まで最適化することで競争力を高めることができます。

タイ市場での成功は現地の商習慣や消費者心理を理解し、規制をクリアしながら魅力的な商品と購買体験を提供できるかどうかにかかっています。もし「関税やFDA規制をクリアしつつ利益を残す方法」や「現地SNS・KOLを使った効果的な集客」に悩んでいる場合は、気軽にご相談ください。

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長谷川舞美|タイ貿易×海外販路×インバウンド戦略支援

タイ在住18年・大手総合商社出身。中小企業のタイ進出と訪日インバウンド支援を行うマーケター。

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